最小構成のDebianで日本語を表示・入力する!

本ブログの記事を書くための専用マシンとして、15年ほど前のPCにデスクトップ環境なしでDebian 13をインストールしてみました。
 
Debianを最小構成でインストールするまでの記事は結構ありますが、その先のTTYで日本語を表示・入力できる環境を構築する記事は少ないので苦労しました。私と同じようにGUIなしで日本語環境を構築したい方の参考になれば幸いです。

※この記事は、2026年7月時点の記録です。

今回インストールしたアプリ

日本語環境を構築するために、今回インストールしたアプリは以下のとおりです。 

  • kmscon:9.0.0-4
  • uim-fep:Debian 13の通常リポジトリ版
  • uim-mozc:Debian 13の通常リポジトリ版

日本語ロケールを設定する

まず、ロケールを設定します。 ロケールを設定するため、localesをインストールします。

sudo apt install locales

次に、設定画面を開きます。

sudo dpkg-reconfigure locales

一覧から、日本語のロケールを選択します。

ja_JP.UTF-8 UTF-8

標準で使用するロケールも、下のように日本語を設定します。

ja_JP.UTF-8

日本語フォントをインストールする

日本語表示用のフォントとして、Noto CJKをインストールします。

sudo apt install fonts-noto-cjk

kmsconを導入する

ターミナルを日本語表示するためにkmsconを導入します。kmsconは、Linux標準の仮想コンソール上で動作するターミナルエミュレーターです。

最初は、trixie-backportsにある「kmscon 10.0.1」をインストールしたのですが、日本語表示がかなり不安定で、uim-fep+mozcも正常に動作しませんでした。 

あああああが重なり合ってとても表示くずれしている画像
mozcが動作しなかったため、anthyで入力した画面。アルファベットは正常だが、日本語の表示が崩れる。
 

旧版の「kmscon 9.0.0-4」では安定して動作したので、この記事では旧版をインストールする方法で進めます。

旧版の「kmscon 9.0.0-4」のインストール方法

まず、kmsconのdebファイルを保存するためのダウンロードフォルダーを作り、移動します。 

mkdir -p ~/downloads
cd ~/downloads

続いてdebファイルをダウンロードします。(私の環境はamd64なので、amd64版をダウンロードします。)

wget https://deb.debian.org/debian/pool/main/k/kmscon/kmscon_9.0.0-4_amd64.deb

下のコマンドを入力し、インストールします。

sudo apt install ./kmscon_9.0.0-4_amd64.deb

インストール完了後に行う設定

kmsconの設定ファイルを編集して日本語環境向けにしておきます。

sudo nano /etc/kmscon/kmscon.conf

「## Fonts」の項目を探して、下のように編集しておきます。

/etc/kmscon/kmscon.conf
font-engine=pango
font-size=18
font-name=Noto Sans Mono CJK JP

kmsconを起動時から使えるよう、自動起動を有効にします。

sudo systemctl enable kmsconvt@.service

PCを再起動します。

sudo reboot

再起動後はkmsconが立ち上がり、日本語が文字化けせず表示できるようになります。

日本語表示ができるようになっている画像 

uim-fepとMozcをインストールする

日本語を表示できるようになったので、次は入力できるようにします。

TTY上で日本語入力を行うためのuim-fepと、入力方式としてMozcをインストールします。

sudo apt install uim-fep uim-mozc

今後uim-fepを起動した後、Ctrl+Spaceで日本語入力をオン・オフできるように、ホームディレクトリに~/.uimを作成します。

nano ~/.uim

下のように入力します。(<Control>の後ろに半角スペースを入力するのを忘れずに)

~/.uim
(define default-im-name 'mozc)
(define-key generic-on-key? '("<Control> "))
(define-key generic-off-key? '("<Control> "))

uim-fepを起動します。

uim-fep

これで日本語入力ができるようになっているはずです。

日本語入力できるようになっていることを確認したら

kmsconが通常のアップデートで新しいバージョンに戻らないように保留しておきます。

sudo apt-mark hold kmscon

新しいバージョンを試したくなったら、下のコマンドを入力すると保留を解除できます。

sudo apt-mark unhold kmscon

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