2026年の今、15年前の古いPCに最小構成のDebianをインストールして使う

最小構成のDebianをインストールしてみた記録です。

どうして最小構成?

下の3つの理由からです。

  • 15年前の化石PC(メモリ4GB、Celeron)の使い道を作りたい
  • TTY環境に身を置くことで、Linuxに詳しくなりたい
  • 文章だけを集中して書く環境が欲しい

15年前のPCだと、Xubuntuなどの軽量といわれているディストリビューションでも動作が厳しいところがあります。それならばGUIを捨てればいいじゃないかと思いました。GUIなしならば、メモリやCPUの消費を抑えられるぶん、15年前のPCだってサクサクなはずです。

ただ、GUIを捨てるということは、基本的には文字だけの世界になります。Webブラウザで快適に画像や動画を見ることは不可能です。

サーバー用途を除き、最小構成でインストールしたDebian機を活躍させるとなると、どうしてもブログや小説、プログラミングなど文字入力を中心とした使い道になるのかなと思います。

私は用途が限られている特性を活かして、本ブログの記事を集中して書くためのPCとして使う予定です。Webそのついでに今よりLinuxに詳しくなれたらいいなとも思っています。

最小構成のDebianをインストール

さっそくインストールしていきます。最小構成でインストールするには、通常のDebianインストーラーを使い、最後のソフトウェア選択でデスクトップ環境をインストールしないようにするだけです。

今回は64bit PC向けのnetinst ISOを使用しました。netinstは必要なパッケージをインターネットからダウンロードしながらインストールするインストールイメージです。

DebianのISOをダウンロードする

Debianの公式サイト(https://www.debian.org/download)から、PC向けのnetinst ISOをダウンロードします。

2026年7月時点の最新は「debian-13.6.0-amd64-netinst.iso」でした。

インストール用USBメモリを作る

ダウンロードしたISOをUSBメモリに書き込みます。Windowsなら「Rufus」を使って書き込めばいいのかなと思います。

私はすでに別のLinux機があるので、コマンドでインストール用USBメモリを作りました。作成時に誤って内蔵SSDやHDDを指定するとデータが消えてしまいます。慎重に作業したいので、下のコマンドで、USBメモリのデバイス名を確認します。

実行コマンド
lsblk -o NAME,SIZE,MODEL,TRAN,MOUNTPOINTS

TRAN 列が usb になっているデバイスを探し、容量や製品名も確認します。私の場合は、下の画像のように /dev/sda でした。

lsblkを実行した画像。sdaがusbになっている

デバイス名が確認できたら、下のコマンドを入力します。 sdaの部分は必ずlsblkコマンドで確認した、usbメモリのデバイス名を入力してください!繰り返しますが、誤って内蔵SSDやHDDを指定するとデータが消えてしまいます。また、/dev/sda1などのようなパーティションではなく、/dev/sdaのようにUSBメモリ全体を指定します。

実行コマンド例
sudo dd if="$HOME/ダウンロード/debian-13.6.0-amd64-netinst.iso" of=/dev/sda bs=4M status=progress conv=fsync
sync

書き込みが終わったら、USBメモリを取り外し、DebianをインストールするPCに挿します。なお、USBメモリの取り外しは、コマンドよりファイルマネージャーやタスクトレイから取り外す方が安全です。

USBメモリからインストールをしていく

最小構成のDebianをインストールするPCの電源を入れ、BIOSでUSBメモリの起動順位を1位にするか、起動メニューからインストーラーを起動します。

インストールメニューが表示されたら、Graphical installでもInstallでもどちらを選択してもいいです。最後に選択するソフトウェア選択で、デスクトップ環境のチェックを外せば最小構成になります。私はTTY環境に身を置くぞと気合が入っていたので、Installにしました。

言語やネットワークを設定する

言語、地域、キーボードなどを選択します。全部日本語で良いです。ただし、ここで日本語を選んでいてもインストール完了後、日本語をそのまま表示、入力できないので、あとで日本語環境の構築作業が必要になります。

ネットワーク設定は、有線LANならそのまま自動で接続されるはずです。無線LANで使用する場合は、使用するSSIDを選択して、Wi-Fiのパスワードを入力します。

netinstはインターネットからパッケージを取得するため、基本的にはインストール中もネット接続が必要です。必ずこの時点でインターネット設定を行っておきましょう。

ホスト名とユーザーを決める

次にホスト名、rootのパスワード、普段使うユーザー名などを入力します。

ホスト名はネットワーク上でPCを区別するための名前です。同じネットワーク上に「debian」がいなければ、そのまま「debian」で良いです。

rootのパスワード入力画面では、今回は何も入力せず空欄のまま進めます。パスワードを空欄にすると、rootアカウントが無効になり、次の画面で作成する一般ユーザーがsudoを使って管理作業を行える設定になります。

rootのパスワード入力設定後、普段使うユーザーの名前、パスワードを設定します。

パーティションを設定する

PC内のデータをすべて消してDebianのみにして良いなら「ディスク全体を使う」を選択します。

何らかの既存のパーティションを残したい場合は「手動」を選択します。手動を選択する場合は、下手に設定するとデータが消えます。作業は慎重に行ってください。

私の場合は、バックアップ用のパーティションが作成済みだったので「手動」を選択し、Debianをインストールするパーティションは、下のように設定しました。

メインディスクの設定
  • 利用方法:ext4
  • 初期化:する
  • マウントポイント:/

バックアップ用のパーティションについては、下のように設定しました。

バックアップ用の設定
  • 利用方法:利用しない
  • 初期化:しない
  • マウントポイント:設定しない

私の場合はすでにswapと表示されているパーティションがあったため、下のように設定しました。

スワップ用の設定
  • 利用方法:スワップ領域

Debianのミラーを選ぶ

パッケージをダウンロードするためのミラーサーバーを選択します。国は日本を選択し、ミラーサーバーは「deb.debian.org」を選択します。

「deb.debian.org」がなければ、他の日本のミラーサーバーを選択します。

HTTPプロキシは使っていないので空欄のまま進めています。

デスクトップ環境のチェックを外す

基本システムのインストールが始まります。しばらく待つと、インストールするソフトウェアを選ぶ画面が表示されます。

この設定が最小構成にするための一番大事なところです。 下の一覧がデスクトップ環境に関係する項目です。これらのチェックをすべて外します。

Debian デスクトップ環境
  • GNOME
  • Xfce
  • KDE Plasma
  • Cinnamon
  • MATE
  • LXDE
  • LXQt

あとは「標準システムユーティリティ」にチェックをいれ、WebサーバーとSSHサーバーは必要ならチェックを入れます。

GRUBをインストールする

最後に、PCを起動するためのブートローダーであるGRUBをインストールします。インストール先を聞かれた場合は、Debianを入れたメインディスクを選びます。

USBを抜いて再起動する

インストール完了後、USBメモリを取り外し、再起動します。インストールしたDebianが起動してくるので、ユーザー名とパスワードを入力します。ログインが完了したら、ついに文字だけの世界でDebianが使えるようになります。

インストール後の確認

ログインできたら、最初にパッケージ一覧とシステムを更新します。

実行コマンド
sudo apt update
sudo apt full-upgrade

netinstでインストール中に新しいパッケージを取得したばかりなので、アップグレード対象は0個と表示されると思います。もし更新対象がある場合は、画面に沿って更新を行います。

なお、日本語環境を構築するための方法については少し長くなったので、下の記事を確認してください。

ばうばうPCさんぽ最小構成のDebianで日本語を表示・入力する―kmsconとuim-fepを導入最小構成のDebianで、日本語環境構築する方法を解説した記事です。wanbaupc.blogspot.com

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